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京極興一
「国語」「邦語」「日本語」について --近世から明治前期に至る-- 全文 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 1-12 |
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要旨 近世から近代にかけて、「国語」「邦語」「日本語」の三語は、日本語を指す用語の主たるものであった。また、「国語」「邦語」は、ある一国の言語、ないし、公用語的、国家語的言語を指すことにも用いられた。 |
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| (2) |
辛島美絵
国語資料としての仮名文書 --鎌倉時代のオ段長音の開合と四つ仮名の混乱表記を通して-- 全文 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 13-29 |
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要旨 オ段長音の開合と、四つ仮名の混乱例が、他の資料に先がけて仮名文書にあらわれるという現象を通して、仮名文書の国語資料としての性格、価値等について考察する。その際、(一)テキストを原本(または、その写真等)に限定する、(二)意味に注意する、ことが大切である。 |
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| (3) | 添田建治郎 北九州市方言にみられる新たなアクセント変化の傾向 | 第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 30-43 |
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要旨 北九州市内の東部(豊前域)では、若年層を中心に、二指名詞第二類での尾高型化と三拍形容詞第一類言い切りの終止形での中高型化、この二種類のアクセント変化現象が認められる。前者は、東京共通語アクセントを専ら習得した結果であり、後者の方の原因の一つには、第一類終止・連体形「甘いから等々」の新しいアクセントの姿(中高型)へ類推したことがあげられる。本来の東京共通語アクセントの姿への同化とそれからの異化、北九州市内では、異なる方向の変化が同時進行している。特に後者の変化は、種々の方言が流入したためにアクセントの動揺している、北九州市のような地域に起こりやすかったようだ。 |
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| (4) |
三保忠夫
書評
橘 豊著 『書簡作法の研究 続編』 真下三郎著 『書簡用語の研究』 全文 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 44-50 |
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『書簡作法の研究 続編』 著者には、先に、『書簡作法の研究』(昭和五十二年)がある。「書簡作法書」の変遷、分類・記述を主としたもので、著者は、これを「正篇」と称している。今回の著書は、その「続編」にあたり、書簡作法と現代の言語生活との関り合いを主テーマとし、両篇をもって、「我が国の書簡作法についての、現状と変遷との、ほぼ全貌を捉へること」を目標とする。 |
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| (5) |
根来司
書評
尾崎知光著 『国語学史の基礎的研究』を読む |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 51-56 |
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一 大著『国語学史の基礎的研究--近世の活語研究を中心として--』の著者尾崎知光(おざきさとあきら)氏は時枝誠記博士の高弟である。私が尾崎氏の論文をはじめて読んだのは「所謂自敬表現について」(「名古屋大学文学部研究論集X」文学4、昭和三十年)であったと思う。これは氏が昭和二十七年十月に東京大学で行われた国語学会研究発表会に研究発表されたものに少し手を加えられたものである。この論文がまこと珠玉の名編であったので、私は氏が時枝博士の門下としていつの日にか大きな敬語史論考をものされるであろうと考えた。ところが、それから一、二年たって上野市の沖森書店の「沖森書店書目」(昭和三十二年五月)に、 |
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| (6) | 米川明彦 パン氏の書評に反論する 全文 | 第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 57-58 |
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本誌第一四四集における、F・C・パン氏の拙著『手話言語の記述的研究』に対する書評は、以下に述べるように、事実誤認・読み誤り・見当ちがいなどに満ちていて、書評の名に値しないものである。そのような「書評」は黙殺すべきかもしれないが、私の名誉にもかかわるし、一般読者の誤解も招きかねないので、あえて反論を記す。 「書評」の第一は、 |
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| (7) |
荒井孝一
短信
庄内方言の第二命令 --シタ・シテダ・シッタ・シテッダ-- |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 59-61 |
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標準語の〈しろ〉という命令(読め・起きろ・受けろ・来い・仕事しろ)に相当する山形県庄内方言の形は、〈シェ〉(読メ・起ギレ・受ゲレ・来(コ)イ・仕事(シゴト)シェ)である。いわゆる動詞の命令形である。 [1]オ前(メ)好(ス)ギダゴド書ゲチャ(おまえが好きなことを書けよ)。 |
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| (8) | 資料・情報 | 第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 62-69 |
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文部省科学研究費(昭和57年度〜59年度)特定研究(1) 「情報化社会における言語の標準化」 |
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| (9) |
資料・情報
国語学会会員各位ヘ キーワード委員会からお願い |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 70-71 |
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すでに御承知のことと思いますが、国語学会では、国立国語研究所と共同で、「国語学研究文献総索引」の作成を計画しその実行のための「作成委員会」を設けて、同事業実現のための作業を重ねて来ました。これは各論文にキーワードを付けることによって、誰がいつどんな雑誌にどんな論文を書いているか、あるテーマに関してすでにどんな論文が発表されているか、などを容易に検索できるようにするための索引を作ろうとする計画です。第一次の事業は、これも御承知の通り、 |
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| (10) |
国語学会研究発表会発表要旨 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 72-72 |
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昭和六十一年五月二十四、二十五日 東洋大学 五月二十五日 |
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| (11) |
石井行雄
東大寺図書館蔵『華厳宗論義』の用語--候体の 論義資料についての一報告-- 国語学会研究発表会発表要旨 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 72-72 |
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論義資料の用語については、諸先学にすぐれた御業績がある。その中、古字田亮宣氏の御指摘(『和訳天台宗論義百題自在房』序文)により、伝静明作『天台問用自在房(百題自在房)』(版本)の特徴的用語を分類すれば、I・「で」の用法、II・「むず」の用法、III・「やらふ」の用法、IV・接続語の用法、となる。本発表は、これらを基準とした『華厳宗論義』の用語の一端の報告である。 東大寺図書館所蔵に係る、『華厳宗論義』として分類されている文献は、二百十一冊を数えるが、その中で候体の部分を含むものは九十四冊に上る。これらの奥書、本奥、紙背の年記、書写者等を手掛りに年代を考えると、応安三(一三七〇)年十一月九日から、文化十二(一八一五)年五月十七日にわたる、室町時代を中心とした資料と思われる。 |
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| (12) |
小助川貞次
文選読における問題点 --上野本漢書楊雄伝の場合-- 国語学会研究発表会発表要旨 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 72-73 |
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漢文訓読において「文選読」と呼ばれる特殊な訓法が見られるが、その性格について注釈書の利用という観点から考察してみる。資料としては、上野本漢書楊雄伝を取り上げるが、それは漢籍訓点資料の中で文選読の見られる最古の資料である点、及び加点の重層性(朱点第一種、擦消点、角筆点、白点、黄点、朱点第二種、墨点、青紙)により、文選読の部分でそれぞれの訓法が比較できるという理由からである。 本資料に見られる文選読は、全て擦消点であり、これを中心的な加点である朱点と比較してみると、朱点の訓法では字音読語として捉えられている語句、しかもそれらはいずれも漢字二字からなる熟語を擦消点は文選読という訓法で和訓化していることがわかる。それではなぜ同じ語句に対して「字音読と文選読」という相異なる訓法が生ずるのか。この問題に対して、朱点の和訓化ということから考えてみる。 |
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| (13) |
寺島利尚
家持歌の用字における一考察 国語学会研究発表会発表要旨 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 73-73 |
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万葉集巻十七以後の音仮名主体表記歌の用字を、歌群ごとに用字癖の面から捉えると、筆録者により、大きな差異のあることに気づく。家持歌の特徴については次の点を上げ得る。 (一)正訓字混入による表記は家持歌の特徴であるが、この中では例えば、「ものを見る」などの見(正訓)が頻出する。この「見」は、家持歌に多用されており、池主の筆録歌とみられる歌にも影響を与えたものといえる。巻二十では家持歌にも音仮名「美」が多用されるが、これは防人歌の影響と考えられることと、歌群により非家持筆録も想定される。巻二十後半部に正訓字「見」が顕れるのは、家持歌のみであるが、見を含む歌群が家持の筆録であり、家持の用字癖を示すものであるとも考えられる。 |
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| (14) |
河原修一
指定表現における認識の形式 全文 国語学会研究発表会発表要旨 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 74-75 |
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言語は不変構造を内在させるが、表現されると可変動態を示す。不変構造を可能にするものは、認識の形式である。 ウィトゲンシュタインの構文法に基づいて、いわゆる指定表現に関わる認識の形式を、“aRb”(a、bは変項、Rは定項)という複合記号で表してみる。構文的にはaは主語であり、bはRによって述語を構成する。a、bは素材(ないし広義の対象)を表し、Rは指示機能および定立機能によって素材相互の関係性を示す。基本的に、変項の値は名であり、定項の値は「なり」「は〔が〕……である」「は〔が〕……ぢゃ」「は〔が〕……だ」「は〔が〕……です」などである。 |
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| (15) |
山中信彦
多義的な連体修飾構造を持つ表現の意味解釈の 決め手となる文脈内の手がかり 全文 国語学会研究発表会発表要旨 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 75-76 |
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「修飾語句 名詞 の 名詞」という構造を持つ表現の中には、「小さな書斎の窓」のように、「修飾語句」が最初の「名詞」にかかるのか「名詞 の 名詞」全体にかかるのか、前後の文脈を見ないとはっきりしないものがある。本発表では、我々がこのような多義的な表現を一義的に解釈する上で、文脈に含まれるどのような手がかりが決め手となっているかを実際の用例を分析することによって明らかにしようと試みた。そのような手がかりには大きく分けて「修飾関係の交差の禁止」と「内容との調和」の二つがある。 |
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| (16) |
丸山直子
助動詞表現の機能 --新聞記事を対象にして-- 全文 国語学会研究発表会発表要旨 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 76-76 |
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助動詞的表現を、一種の関数として記述する方法を提案した。ここでは、いわゆる助動詞の他、補助動詞・複合表現等も含めて「助動詞的表現」と言っている。関数として記述するとは、ある性質をもつ要素を引項としてとると、ある性質をもつ要素を値として返す、そういうものとして記述する、ということである。助動詞的表現は、テンス・アスペクト・ムードなどと呼ばれる様々な性質を決定するとされている。それらの性質の決定の仕方を関数としての働きの中に記述しようというのである。例えば、「タ」「トイウ」「タモノトミラレル」の三つの表現では、事柄の把握の仕方が異なる。ある事柄を表す表現を「タ」で結んだなら、話者がそれを事実として確定したことを示し、また、「トイウ」で結んだなら、それは話者がその真偽を明らかなものとみなしておらず、「人の言うところによると」という但書をつけていることを示す。さらに「タモノトミラレル」では、客観的・婉曲な表現の中に、その事柄を曖昧なものととらえていることを表しているといえる。これらを、述素を引項としてとると句を値として返す関数と促え(述素・句はそれぞれ構文要素名である)、素性としての“話者の態度”の与え方が違うものとして記述すると以下のようになる。 |
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| (17) |
佐藤貴裕
東西方言対立語からみた近世節用集の性格--『和漢 音釈書言字考節用集』の位置付けを中心に-- 全文 国語学会研究発表会発表要旨 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 76-77 |
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本発表では、近世の節用集の中で異彩を放つ『和漢音釈書言字考節用集』の位置付けを、東西方言対立語の調査によって試みた。 『書言字考』は、東京や関東・東日本に固有の語形の初出として辞書などに引用されることが多い。が、刊行年(一七一七〔享保二〕年)が近世前期に属することから江戸(東国)固有の語形を収載する可能性はほとんどないと考えられる。そこで、次のような視点で解釈ができるかどうかを検討する必要がある。 |
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| (18) |
山口幸洋
アクセントの変換作用について 国語学会研究発表会発表要旨 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 78-78 |
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静岡県浜名郡舞阪町方言の外来語アクセントには、次のような確固とした特色が認められる。すなわち、二拍語の「デマ、デモ、ヒス、ロス、ガス(東京[1]、京都[2])/セル、ビル、プロ、レジ(東京、京都とも[1])/ピケ(東京[2]、京都[1])」はすべて「○┐○(助詞なし)〜○「○┐▽(助詞つき)のように、三拍語は、「エレキ、カメラ、テレビ、ゴリラ、バナナ、バレー、ビデオ、(東京[1]、京都[2])、スペヤ、シカゴ、(東京、京都とも[2])」がすべて、○「○┐○(助詞つき変わらず)のように実現する。 |
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| (19) |
杉藤美代子
特殊拍にアクセントを置く発話の音響的特徴と 年齢による変化 全文 国語学会研究発表会発表要旨 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 78-79 |
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アクセントは、一般に、長音、撥音、促音等の特殊拍には置かれず、この場合、先行拍にずれる傾向がある。しかし、近畿方言においては、アクセントを特殊拍に置く発話が少なくない。これは日本語のアクセントによる声の高さの変化が音節を単位とするか、拍を単位とするか、等の問題を考察する上で重要な材料であると言えよう。しかし、特殊拍にアクセントを置く発話が、近年の若い話者においては変化する傾向がみられる。 筆者は、大阪市の方言話者五〇歳以上三名についてアクセント辞典(NHK編)の全項目の収録を行い、ほぼ完了した。また二〇歳代三名についても収録中である。これを聴取により記号化し、マイクロコンピューターを用いて整理するためソフトを開発して入力中である。この資料の一部を用いて上記につき検討を試みた。 |
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| (20) |
洪玉華(コウギョッカ)
日中両語の結果を表すアスペクト形式の比較 --中国翻訳書におけるテイルと着・了との 対応について-- 国語学会研究発表会発表要旨 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 79-80 |
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これまでの日本語アスペクトの研究において、テイルの意味には、[1]動作の進行 [2]持続 [3]結果の残存 [4]経験 [5]単純状態 [6]反復というタイプが認められているが、このうち[2]の意味については、高橋太郎氏の『現代日本語動詞のアスペクトとテンス』(国研一九八五)において、「持続過程をなす結果の局面のなかにあるすがた」と「ある局面の完成後につぎの局面のなかにあるすがた」に二分された。今回の発表では、中国語翻訳書における翻訳の状況を観察することを通して、[2]の意味が高橋氏の指摘される如く分化する原理を考察してみたい。用いた資料は次の通りである。 |
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| (21) |
赤羽根義章
「注釈的成分」の研究--「注釈的成分」の位置づけと 下位分類-- 国語学会研究発表会発表要旨 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 80-80 |
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「叙述内容の外にあって、発話時における話し手の叙述内容全体に対する主観的判断を示すもの」と定義する「注釈的成分」の位置づけと下位分類にあたっては、文の連接における前提文と同様に、単文においても話し手が主観的判断を行うのに際して心に抱く前提を考えることが必要であり、この「注釈的成分」は、その前提から「叙述事態に対する話し手の評価を表す類」と「確定した叙述事態に対する話し手の認定を表す類」とに二分される。 |
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| (22) |
永田高志
語用論からみた敬語の分類 国語学会研究発表会発表要旨 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 81-81 |
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敬意表現を構成するものとして、話手、聞手、話題の素材が考えられる。話手と聞手との関係において、話題の素材は三つに分けられる。 [1]話手及び話手側に属するもの |
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| (23) |
金水敏
人物呼称の体系 全文 国語学会研究発表会発表要旨 |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 81-82 |
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「対象への顧慮、評価的態度、表現の選択」という南不二男氏の待遇行動の枠組みを用いて、呼称(特に対称)の選択の過程について考察する。 人物甲と乙が互いにaddressする際、甲の乙に対する呼称と乙の甲に対する呼称とに序列的差異が認められる場合、その関係を非対称呼称関係と呼ぶ。さらにこれを強非対称と弱非対称に分ける。強非対称呼称関係がすなわち「目上/目下」関係である。「目上/目下」関係においては、「固有名・代名詞忌避」の現象が見られる。従来の呼称研究は、「目上/目下」関係への関心が強かったが、「目上/目下」関係は、社会的関係の一部を成すに過ぎない。呼称を決定する上で、顧慮を必要とする関係としては、「身内/よそ」、「相互知名/非知名」等があると考えられる。これらの関係性をもとに、社会的関係のプロトタイプを仮設してみる。 |
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| (24) | 〈新刊紹介〉 | 第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 83-86 |
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国立国語研究所編 『日本語教育映画基礎編総合語彙表』 |
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中林妙子
加熱料理動作の意味構造の変遷 --群馬県前橋市南部地域方言を中心に-- |
第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 104-91 |
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要旨 小論は,群馬県前橋市南部地域方言における語彙調査を基に,加熱料理動作の意味構造を組立て,3世代による比較を行うものである。その結果,当地域では,意味構造も語形同様,主に共通語化の方向に向かっていることを示す。 |
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| (26) | 学界消息 | 第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 105-109 |
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○都立大学方言学会(第一九一回) 昭和六十年十二月七日(土)於東京都立大学目黒校舎A棟第一会議室 |
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| (27) | 編集委員長から | 第百四十六集 昭和六十一年九月三十日(1986) 109-109 |
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五月に編集委員の半数が交替しました。別掲のとおりです。よろしくお願いします。 「書評」の原稿が遅れがちです。今回、59年末までに依頼したものについては、書く予定を立てて下さったものを除いて打ち切りとしました。あまり遅くなると書評としての価値が大きく薄れると考えたからです。書評の対象としながら今回断念したのは次のものです。依頼した先のお名前は省略します。「書評」の執筆は今後ともなるべく早くお願いいたします。 |
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